「遂行(すいこう)機能障害」について
- 北北高次脳普及支援
- 2020年7月6日
- 読了時間: 2分
皆さんこんばんは。 今日は、「遂行機能障害」という、聞き慣れない高次脳機能障害について解説します。
「遂行する」とは、辞書を引くと「業務や仕事をやりとげる」こととされています。
遂行機能障害とは、「やりとげる」機能が障害されている、つまり、「やりとげられない」「やりとげにくい」ということになります。
わかりにくいですよね・・
症状の例を見てみましょう。
・複数の作業を同時に行うことが苦手
・スケジュール管理や優先順位をつけることが苦手
・前もって決まっていることは実行できても、突発的なトラブルなどに対応することが苦手
・やるべきことを一つ一つ他人に言われないと実行できない →指示待ちになりがち
といったものが挙げられます。
脳に障害が無い方でも少し当てはまる部分があるかもしれません。
しかし、高次脳機能障害として上記に当てはまる方は、一般的により症状が重く、生活に支障をきたしているのです。
こうした症状への対応としては、以下のことが挙げられます。
・メモを見て、手順を考えて確認しながら作業を行う
・混乱したときには、周りの人がわかりやすく説明し、一緒に考えながら行う
・時間のかかることは何回かに分けて、休憩を取りながら行う
脳にダメージを受けた方は「脳が疲れやすい」のも大きな症状の一つです。
特に慣れない作業や仕事を行う際は十分休憩をとり、負担がかかりすぎないよう本人も周りも気をつけることが大切です。
これをお読みいただき、少しでも遂行機能障害のことを理解していただけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

Comments