注意障害について
- 北北高次脳普及支援
- 2020年6月28日
- 読了時間: 2分
皆さんこんにちは。ずいぶん暑くなってきましたが、休日をいかがお過ごしでしょうか。
さて、今日は「注意障害」について紹介したいと思います。
注意障害はよく「集中力が無いこと」と理解されますが、いわゆる集中力だけではなく、様々な能力を指しています。
注意障害の説明としては「集中する、複数のことに同時に注意を向ける、物事を切り替えることなどが難しくなる」とされています。
症状の例として以下のようなものがあります。

他の例として、複数のことに同時に注意を向けることが難しいと、特に料理をする際に困ることが多いです。
鍋で麺を茹でながらまな板で野菜を切っていると、麺を茹でていることを忘れ茹ですぎてしまう、といったことです。
注意障害には様々な検査が行われています。
代表的なものは「TMT」(トレイル・メイキング・テスト)というもので、1枚の紙にバラバラに書かれた1から25の数字を数字の順番で線でつないでいく、というものです。
数字とあいうえお(平仮名)を交互に線でつなぐ、より難しいものもあります。
検査を担当する作業療法士や医師はこれを行う際の
・かかる時間
・ミスがないか
・集中して取り組めているか
をチェックしています。
時間を空けて同じ検査を繰り返して行うことで、注意障害がよくなっているかどうかを推測することができます。
次に、注意障害の患者さんが気をつけるべきことを示しました。

職場や自宅でも環境はとても大切ですね。
注意障害は普段長く接していないと理解しづらい障害ですが、お互いに適切な配慮ができるよう、この記事が参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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